勝手に選んだ Tips

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QXを毎日の作業に使用して行く上で、「これは便利だ!」と感じているもの、皆さんが案外見落としているもの、およびQXを使い初めて間もないユーザーにとって有効と思われる Tips(使い方のコツなど)を、yook が勝手に選んでご紹介するコーナーです。(これから徐々に増やして行く予定。)
中には、ヘルプに書いてある方法と違っているもの、ちょっと変わったものなどあるかもしれません。試してみようと思われる方々は、後で「だまされた!」なんて言わないように、よく考えてから導入してくださいね。


<簡単バージョンアップ> <ファイル起動方式>
<キー定義ファイルの更新> <クリップボードの参照>
<文書情報(ワードカウント)>

 簡単バージョンアップ

ここでは、ユーザーが変更を加えた「キー定義ファイル」などの .INI ファイル(初期設定ファイル)などのバックアップを取ることなく、LZH 書庫ファイル内のファイルを全部解凍するだけで、簡単にバージョンアップする方法をご紹介します。

 通常のバージョンアップ方法については、Beginner's Room で詳しく解説してあります。また「起動時のオプション」については、同じくBeginner's Room の簡単な解説と、ヘルプ「起動時のオプション」欄を参照してください。

Lhmelt画像

この画像は、私が愛用している LZH 書庫解凍ソフトウェア(Lhmelt)でQXのバージョンアップをしようとしているところです。たいていのアプリケーションでは、書庫内のファイルを全部選択して、それを現在使用しているディレクトリに解凍すればバージョンアップが終了しますね。しかしQXの場合、気を付けるべき点が 2 つほどあります。 逆に言うと、そのコツさえ押さえておけば、バージョンアップの度に初期設定ファイルのバックアップなどをしなくても、書庫内のファイルを「全部選択&一発解凍」でバージョンアップが済んでしまいます。

なお、ここではレジストリを1個だけ使用している場合を想定しています。レジストリを使わずに、設定ファイルを使用した起動オプションでQXを起動する方法(ファイル起動方式)については、別項目で説明します。

そのコツとは:
1. 各ユーザーが変更したテキストファイルは、別名で保存しておく。
2. キー定義ファイルをデフォルトの QXWKEY.INI から別名で保存しておく。

の 2 点です。1. の対象となるのは、QSHORT.TXT や KEYWORD.TXT など、各ユーザーが内容を変更して使用するテキストファイルです。これを例えば、MYKEYWORD.TXT など別のファイル名で保存し、「共通設定」→「開発/キーワード」に記入します。また「書式設定」→「テキスト」→「キーワード」でも忘れずにチェックしておきます。短縮入力ファイルの場合も同様です。

こうしておけば、LZH 書庫内のファイルを全部選択してQXディレクトリに解凍しても、各ユーザーに固有の名前で保存したファイルが、上書きされる心配はありません。

次に、2. のキー定義ファイルについては、これも qxwkey2.ini など別のファイル名で保存しておきます。 (オリジナルの QXWKEY.INI は、そのまま残しておきます。これは、エクスプローラのダブルクリックやコンテキストメニューの「QXで開く」から起動する場合に使用されます。)

そして起動オプションで、保存してあるキー定義ファイル名を指定します。

C:\Qx\QXW32.EXE -KC:\Qx\qxwkey2.ini 

-K は、キー定義ファイル名を指定するオプション引数です。また、C:\Qx\ の部分は各ユーザーがQXをインストールしているディレクトリです。

これでユーザーが行ったキー定義ファイルへの変更は、すべて新しく作った qxwkey2.ini の方に保存され、またバージョンアップ時に Setup.exe を実行して、オリジナルの QXWKEY.INI が上書きされても、現在使用しているQXの設定には全く影響がありません。







 ファイル起動方式 このページのトップに戻る

この「ファイル起動方式」という言葉は、yook が勝手に使っているだけで、QXの正式タームではありません。正式には、「起動時のオプションで、プロファイルと書式を、レジストリではなくファイルで指定する方法」と言うべきでしょう。

<ファイル起動方式のメリット> 3 つの設定ファイルさえフロッピーに入れておけば、どこへ行っても他人のコンピュータに araken さんのHPからQXをダウンロードし、3 つのファイルをQXディレクトリにコピーすれば、ショートカットで起動オプションを指定するだけで、使い慣れたQXを立ち上げることが可能です。また、フロッピーや別ドライブに 3 つの設定ファイルをバックアップしておくことにより、新しいコンピュータにカスタマイズ済みのQXを移植するときなどにも、作業が非常に簡単になります。もちろん、万が一の HDD のクラッシュに備える効果もあります。

QXの起動オプションでは、ヘルプを読んでいただければお分かりのように、非常に多彩な設定が可能です。しかしQXそのものの起動に関して一番大切な部分は、以下の 3 つであると言えます。

1. プロファイル(共通設定)
2. 書式設定
3. キー定義設定

ショートカットのプロパティで何も設定していない場合、QXを起動すると「共通設定」および「書式設定」については “レジストリ 1” が使用され、キー定義設定に関しては、デフォルトの QXWKEY.INI が使用されます。

しかしここで、起動オプションを、例えば:

-PC:\Qx\QXW.INI -FC:\Qx\QXWMODE.INI -KC:\Qx\QXWKEY.INI

と指定すると、QXのLZH書庫に含まれている QXW.INI および QXWMODE.INI が、それぞれ共通設定ファイルと書式設定ファイルとして使用されることになります。これが、ここで言う「ファイル起動方式」の原型です。

この状態でQXを使用していると、ユーザーが行ったカスタマイズやキー定義の変更、書式設定の変更は、すべて上記 3 つのファイルに保存されて行きます。しかしこのままでは、バージョンアップの時に上書きされてしまいますね。そこで、この 3 つのファイルを別名で保存し、下に掲げた例のように、新しく保存したファイル名で起動オプションを指定します。

-PC:\Qx\qxw2.ini -FC:\Qx\qxwm2.ini -KC:\Qx\Qxwkey2.ini

こうしておけば、ユーザー固有の設定が、常にユーザー固有の設定ファイルに保存されるので、バージョンアップ時にもファイルが上書きされることはありません。

(オリジナルの QXWKEY.INI は、そのまま残しておきます。これは、エクスプローラのダブルクリックやコンテキストメニューの「QXで開く」から起動する場合に使用されます。)

<設定をファイルに書き出す>

すでにレジストリを使用しながらQXに自分好みのカスタマイズを施し、書式設定なども行っているユーザーについては、以下の方法で各自の設定をファイルに読み出すことができます。(共通設定の「設定保存情報」のヘルプを参照)

1. 設定を保存したい(いつも使っている)QXを起動します。
2. 「レジストリ番号」のフィールドに “ 0 ” を表示させておいて、QXを終了します。すると、QXディレクトリに QXW$$$.INI(共通設定ファイル)、QXWM$$$.INI(書式設定ファイル)ができます。
3. これらのファイルをそれぞれ、qxw2.ini および qxwm2.ini などの別名で保存します。

後は、前述のようにショートカットのプロパティで、例えば:
-PC:\Qx\qxw2.ini -FC:\Qx\qxwm2.ini -KC:\Qx\Qxwkey2.ini

とすれば、これで「ファイル起動方式」の完成です。

なお、ファイル方式でQXを起動すると、「設定保存情報」には、下の画像のように各設定ファイルのフルパスが表示され、「レジストリ番号」フィールドは空白になります。



なお、この「ファイル起動方式」でQXを起動する際には、通常のレジストリ使用時に比べて起動に少し時間がかかります(QXがファイルを読み込む時間)。したがって、比較的 CPU の遅いパソコンを使っているユーザーにとっては、起動時間が長く感じられるかもしれません。







 キー定義ファイルの更新 このページのトップに戻る

キー定義ファイルに直接変更を加えても、通常はQXを終了して再起動するまでは変更内容が反映されません。しかし Ver. 6.0 以降のQXでは、以下のマクロを実行することにより、QXを終了しなくてもキー定義ファイルが更新されるようになります。


' キー定義編集後のリセットマクロ  by yook 98/ 9/12 07:40:32
proc main
	@@InitKeyFile @@KeyFilename$, 1+2+4
	call msgbox("キー定義ファイルの変更を保存しました",MB_OK,"保存確認")
	exit proc
end proc







 クリップボードの参照 このページのトップに戻る

標準のQXには、クリップボードの内容を参照する機能はありません。しかし以下のマクロをメニューやツールバーのボタンに割り当てることにより、現在のクリップボードの内容を簡単にプレビュー画面で確認することができます。


' クリップボード自動プレビューマクロ  by yook 98/10/15
proc main
dim fname$
      fname$ = @@QxDirectory$ + "\" + "Clipboard.txt"
      open fname$ for output as #1
      print #1, clipboard$(0)
      close #1
      @@PreviewDialog fname$
end proc







 文書情報&ワードカウント このページのトップに戻る

<文書情報の表示>

デフォルト状態のQXでは、文書情報を表示する項目がメニューにないため、WORD などのワープロソフトから移行してこられた方は戸惑うかも知れません。でも、機能はちゃんと装備されているのでご安心ください。
「?」メニューの「機能一覧」から、 FileInformation (文書の情報を表示する) を選択し、「実行」ボタンを押すだけです。開いている文書に関して、以下に示す詳細な情報が得られます。マウスなどで範囲を選択してから実行すると、選択範囲内だけの文書情報が得られます。

A:全角記号
B:その他全角
C:全/半スペース
D:改行
E:タブ
F:コントロール
G:その他半角
H:単語
I:半角カナ
J:フォント依存
K:指定コード
A+B+C+E+G

この文書情報機能を頻繁に実行する場合には、キー定義ファイルを編集します。「ファイル」メニューや右クリックのポップアップメニューに以下のような記述を追加してQXを再起動すると、次回からは簡単に文書情報ダイアログを呼び出すことができます。

separator
"文書情報の表示" FileInformation
separator

<ワード数をカウントする>

英文などの単語数も、上述の文書情報ダイアログの「単語」という項目に表示されます。もちろん、マウスで選択してから実行すれば、選択範囲内の単語数を知ることもできます。また、以下のマクロをボタンやメニューに割り当てれば、英単語などのワード数だけをステータスバーに表示させることも可能です。

proc main
print cformat$("%u", @CharCount(&H080))
end proc

英単語数だけの簡単なダイアログを表示したい場合は、以下のようなマクロファイルを作成して保存し、ボタンやメニューに割り当てます。

proc main
call msgbox("単語数は、"+cformat$("%u", @CharCount(&H080))+" です。",MB_OK, "Word Count")
end proc




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