写真の天体は渦巻き宇宙のように見えますね。ところが実は Wolf-Rayet 104 という恒星なんです。この写真は地球から 4800 光年のかなたにある Wolf-Rayet 104 を、カリフォルニア大学バークレー校の天文学者がハワイのケック望遠鏡を使用して撮影したもので、直径約 300 億キロメートルという巨大な渦巻きが見事にとらえられています。この渦巻きは、恒星がガスを吹き出しながら見えない伴星の周囲を回ることによって起きる「芝生散水機」効果によってできたものです。 下の写真は、りょうけん座の「親子星雲」M51 と、珍しい形の腕を持った渦巻き銀河 NGC 5850 の画像です。これらは銀河系外星雲とも呼ばれ、私たちの銀河と同じようなたくさんの星の集まりです。 |