================================================================= 【ソフト名称】QXエディタ用 アウトラインマクロ 【バージョン】Ver.0.62β 【アーカイブ】NKOL062B.ZIP 【動作 環境】QXエディタ Ver.6.3A以上の動作する環境 【ライセンス】フリーソフトウェア 【著作権者名】川瀬 直樹 【転載 条件】本文内に記載(参照→■その他●転載・再配布条件) ================================================================= この文書は、本マクロを実行することによりアウトラインを分かりやすく 表示できます(参照→■使用方法)。 ■目次  この目次は、見たい項目の行でタグジャンプを実行することで、本文位 置にジャンプすることが出来ます。 NK_OLINE.TXT:0015 ■目次 NK_OLINE.TXT:0031 ■はじめに NK_OLINE.TXT:0066 ■機能紹介 NK_OLINE.TXT:0145 ■使用方法 NK_OLINE.TXT:0454 ■機能詳細 NK_OLINE.TXT:0980 ■動作設定の変更 NK_OLINE.TXT:1251 ■Q&A NK_OLINE.TXT:1428 ■その他 NK_OLINE.TXT:1466 ■変更履歴 ■はじめに ●このソフトについて  「QXエディタ用 アウトラインマクロ」とは、araken氏作の高機能テ キストエディタ「QXエディタ」に、アウトライン編集機能を提供するマ クロプログラムです。 ●ソフト作成の動機など  QXエディタは非常に高機能なエディタですが、現時点ではアウトライ ン編集を支援する機能はあまり提供されていません。そのため、ある程度 本格的なアウトライン編集を行うためには、アウトラインプロセッサと呼 ばれる外部の専用ソフトウェアを使う必要があります。  これら専用ソフトはアウトラインの編集には向いていますが、テキスト エディタとしての機能はあまり強力でないものが少なくありません。その ため、本文などのテキストの編集には、使い慣れたテキストエディタを使 いたくなります。ところが、アウトラインプロセッサとテキストエディタ 間のデータのやり取りは、なかなかシームレスには行えないことが多く、 結局どちらかの機能を諦めざるを得なくなります。   そこで、QXエディタ上で、ある程度本格的なアウトライン編集機能を 使えるようにするため、本ソフトウェア「QXエディタ用 アウトライン マクロ」を作成しました。このマクロを使用することにより、常駐リスト に文書のアウトラインを表示しながら、様々な編集操作を行うことが出来 るようになります。また、アウトライン編集とテキスト編集でアプリケー ションを使い分ける必要がないため、常時、必要な編集作業を、使いやす い方の機能を使って行うことが出来ます。  とりあえず必要と思われる機能はおおかた網羅しましたので、ある程度 のニーズには応えることが出来るかと思います。このソフトが、皆様の文 書作成・執筆活動の一助となれば幸いです。 ■機能紹介 ●このマクロで出来ること、特徴など ・常駐リストに、文書のアウトラインを表示することが出来ます。 ・見出し文字列の設定により、大項目、中項目、小項目といった様に階層 レベルを設定出来ます。 ・設定した階層レベルにより、簡易ツリー表示を行えます。 ・設定した見出し文字列は、デフォルトでは常駐リストに表示しない様に なっています。そのため、特殊メモの連番メモや「.....」など長い見 出し文字列を使用しても、表示が煩雑になりません。 ・各項目の展開/折り畳みが自由に出来るので、文書の大まかな構造から 詳細な構造まで、必要に応じて分かりやすく表示出来ます。 ・全項目の展開や折り畳み、指定レベルまでの展開、カーソル位置の項目 以外の折り畳み、階層下全ての展開/折り畳みなどが簡単に行えます。 ・全項目の一覧や各種条件による項目の一覧から、見たい項目を選択し、 その位置までの自動展開を行えます。 ・項目単位の展開/折り畳みを行った場合は、常駐リストの必要部分のみ 更新するため表示が高速です。 ・文書情報(項目全体・項目単体・選択範囲・文書全体)を表示出来ます。 ・各項目単位での編集操作(選択・コピー・切り取り・貼り付け)が行え ます。子項目を含む項目全体や、その項目のみを対象とした操作が出来 ます。 ・同レベルの項目や指定レベルの項目、親レベル、子レベルの項目の追加 や挿入が行えます。 ・各項目のタイトルや階層レベルの変更が、ワンタッチで行えます。 ・Shift キーを押しながらのカーソル操作により、表示している項目単位 で、文書の選択領域を簡単に変更出来ます。 ・文書が選択状態になると、カーソル移動が自動的にスクロールによる表 示に切り替わるため、選択範囲を維持したまま、文書の見たい位置を表 示出来ます。 ・選択範囲を好きな位置に複製したり移動したりすることが出来ます。 ・マクロの機能で文書を編集した場合は、即座に常駐リストに反映されま す。必要部分のみ構築するため、多少目にやさしくなっています。 ・テキストウィンドウの部分はエディタそのものなので、エディタの機能 での文書の編集や、各項目の文のつながりの確認なども容易に出来ます。 ・テキストエディタ部分で文書を変更した場合や、見出し関連の書式設定 を変更した場合は、マクロの機能実行前に検出し、常駐リストを最新の 状態に自動更新します。 ・折り返し桁数や、箇条書きはインデントの設定、行番号表示の種類を変 更した場合など、常駐リストの行番号を更新する必要が生じた場合は、 マクロの機能実行前に検出し、行番号表示のみ自動更新します。 ・各機能の実行は、常駐リストのキーボードショートカットやメニューか ら行えます。メニューはスペースキーでも表示できるため、キーボード オンリーでもそれほどストレスなく操作出来ます。 ・エクスプローラ風に、カーソルキー左右での展開/折り畳み、選択項目 クリックでの名称変更が出来ます(似非動作です)。 ・階層構造を持った長文書の閲覧にも便利です。 ●このマクロでは出来ないこと、制限事項など ・項目の、ドラッグ&ドロップなどによる操作はできません。 ・カーソル、エンター、スペースキーなど以外の、常駐リストで拾えない キーボードのショートカットは使用出来ません。 ・項目の上下移動は出来ません(直接上下に移動させる機能はないという 意味で、選択してからの移動や、カット&ペーストでの移動はもちろん 可能です)。 ・文書の直接編集などで常駐リストに更新の必要が生じた場合でも、完全 にユーザの操作なしでの自動更新は出来ません(常駐リストをクリック する、文書を保存するなど、何らかの働きかけが必要です)。 ・マクロの各種動作設定の変更は可能ですが、現バージョンではマクロの 直接編集が必要です。また、現バージョンでは、書式等毎に異なる動作 設定をすることは出来ません。 ・ひとつの文書で使用できる項目数は、デフォルトで最大3000個までです。 環境によって増やすことは可能ですが、10000個の壁は超えられません。 ・常駐リストに表示される項目数が多くなると、文書の先頭付近で行う、 行数の変化を伴う編集操作は、動作が遅くなります(編集位置から最後 まで、行番号などを更新する必要があるためです)。 ・ひとつの項目に含まれる、子項目や孫項目などの数が多くなると、その 項目の展開にかかる時間が長くなります。 ・項目の展開/折り畳み状態の管理には、マーク機能を使用しています (デフォルトでは項目の展開時にマークをセットします)。そのため、 通常の編集でマーク機能を活用することは難しくなります(マークを使 用しない設定にすることは一応可能ですが、リストを更新する際に展開 状態をキープできなくなります。参照→■動作設定の変更)。 ・異なる見出し文字列を、同レベルの項目として設定することは出来ませ ん(例外的に、最下位レベルの項目は、複数設定することが可能です)。 ■使用方法 ●インストール ◆必要なインストール作業 ◇ファイルの配置  アーカイブを解凍すると、以下の5つのファイルが出来ます。 ・NK_OLINE.TXT この文書ファイル ・NK_OLINE.MAC アウトラインマクロ本体 ・NK_OMENU.MAC メニュー・ツールバー起動マクロ ・NK_OLINE.QMA マクロ起動メニュー等の自動インストールファイル ・NK_OTBAR.TXT アウトラインツールバーの定義ファイル  NK_OTBAR.TXT をQXエディタのディレクトリ(QXW32.EXE のあるフォ ルダ)に、他の4つのファイルをマクロディレクトリに置いてください。 ◇QXエディタの再起動  QXエディタを再起動する(常駐している場合は常駐も含めていったん 終了し、再度QXを起動する)と、ファイルを表示する機能を持つ常駐リ ストのメニューに、アウトラインマクロの起動メニューが追加されます。 自動で追加されるのは、常駐リストが以下のタイプの時のメニューです。 ・編集中の文書一覧 ・最近編集した文書一覧 ・ファイル一覧 ・バインダ一覧 ◆強調位置連動と項目一覧のインデント  QXエディタのバージョンが評価版010408または6.6β以降の場合は、 カーソル位置に対するリストの強調位置連動の設定と、項目の一覧機能で の階層レベルに応じたインデントの設定が有効に出来ます。 ※これらの設定は Version6.6 からの新機能を使用しています。使用でき ないバージョンで設定を有効化すると、エラーが出てマクロが実行でき なくなりますので、ご注意ください。 ◇強調位置連動の有効化  NK_OLINE.MAC の先頭付近にある、function get_tool_list_mode() と end function に囲まれた部分および、sub set_tool_list_mode(mode) と end sub に囲まれた部分の行のコメントを外してください(各行頭の「'」 を消してください)。強調位置連動の設定が有効になります。  有効化すると、デフォルトで、カーソルがテキストウィンドウにある場 合でも、常駐リストの項目が強調表示されたままになり、カーソル位置に あわせて強調位置が自動で変化するようになります(ただし、1秒程度キ ー入力などを止める必要があります)。 ※文書を編集して行数などが変化した場合は、文書の行位置とずれが出て きます。常駐リストをクリックするなどしてリストが更新されると、文 書の行位置と合うようになります。 ※アウトライン表示対象以外の文書がアクティブな場合でも、現在のカー ソル行に合わせて連動してしまいます。ご了承ください。 ※強調位置連動の動作の設定は変更できます。参照→■動作設定の変更 ◇項目一覧のインデントの有効化  NK_OLINE.MAC の先頭付近にある、function get_caption_rank(i) と end function に囲まれた部分および、sub set_caption_rank(i, r) と end sub に囲まれた部分の行のコメントを外してください(各行頭の「'」 を消してください)。項目一覧のインデントが有効になります。  有効化すると、項目の一覧の各機能を実行した際に、各項目が階層レベ ルに合わせてインデント表示されるようになります。 ※項目一覧のインデントの設定は変更できます。参照→■動作設定の変更 ●基本的な使い方 ◆準備(見出しの設定)  アウトラインマクロを実行するためには、準備として最低限見出し文字 列の設定が必要になります(書式設定の、「見出し」の中にあります)。  見出し文字列は、1〜10の10種類設定できますが、この番号が各見 出しの階層レベルになります。 ◇設定例1 ・見出し1:■ ・見出し2:● ・見出し3:◆ ・見出し4:◇ ・見出し5: ←空欄のままです ・見出し6:・ ・見出し7:※ ・見出し8:  ←全角空白1文字です <<<<<<< 途中省略 >>>>>>>> ■変更履歴 ●2001/06/17 Ver.0.62b ◆機能追加など ・階層下を指定レベルまで展開する機能を追加した。 ◆仕様・動作変更など ・QX エディタのバージョン 6.3A(狛犬本「ワードを捨ててエディタを使 おう」初版収録バージョン)に対応した。バージョン 6.3 もおそらく 動作可能(未確認)。 ・常駐リスト更新時の項目の自動展開の設定を、デフォルトでカーソル位 置まで展開する設定に変更した。 ・ツールバーの「カーソル」機能を、文書を一つも編集していない場合で も実行可能にした。 ◆バグ・不具合修正など ・見出し行に 240 バイト程度以上の長い行があるとき、状況によっては マクロがエラーになることがあるのを修正した。 ・見出し文字列で最下位レベル(レベルなし)に設定した見出しでも、見 出しマーク後の空白文字削除の設定が有効になるようにした。 ・マクロの機能実行後のフォーカス制御で、アウトライン表示対象文書以 外のドキュメントウィンドウがアクティブだった場合に、フォーカスが 元の文書に戻ってしまうのを修正した。 ・全ての見出し文字列に値を設定する(空欄がひとつもない状態にする) と、全ての項目がレベルなし(最下位レベル)になってしまうのを修正 した。 ◆その他 ・デフォルトの最大見出し数がプログラムとドキュメントで異なっていた のを修正(ドキュメントを修正)した。 ・メモリ不足エラーになる場合の対処方法をドキュメントに追加した。 <<<<<<< 非常に長くて表示に時間がかかるので、以下の部分は >>>>>>>> <<<<<<< 圧縮ファイルをダウンロードしてお読みください。  >>>>>>>>