原 伸太郎さんのプロフィール

職業:
広島市で弁護士をやっています。
自己紹介:
昭和二桁生まれの早い方ですから、とっくに還暦も過ぎました。
パソコン歴4年、インターネットを初めて2年の高齢・文系・ビギナーです。自然科学系の学問、知識はほぼ零、もともと苦手なので職業も理数系と縁のないものをとの理由もあって法曹界を目指し、昭和45年から、25年検事で過ごし、定年前に辞職して弁護士に転じ、5年目になります。しかし、将来は自然科学系に弱い法曹人は要らなくなるでしょう。昨年から、ホームページに興味を持ち、憲法記念日にサイトを上げてからは、仕事より確実にHPに時間をかけています。 
使用マシン:
NECバリュウスターNXVC40H
主な使用ソフト:
一太郎、エクセル、
ホームページビルダー2000
秀丸エディタ、QXエディタなど 
WEB サイト: 
ひろしま法務ページ
http://homepage1.nifty.com/akilaw/  Visit Now!!
を運営していますが、今は無料法律相談に回答するのに苦労しています。


yook:  QX使用歴はどれくらいですか?

半年です。

yook:  QXを使い始めたきっかけや、それまでどんなソフトで書いていたかを教えてください。

QXエディタを使うようになったのは、昨年9月鐸木能光さんの「インターネット時代の文章術」を読んで、同書でQXエディタをえらく誉められていたからです。それまでは、一昨年頃から、同業者の弁護士が書いた「法律業務のためのパソコン徹底活用」という本で秀丸を推薦していたので秀丸を使っていました。

yook:  主としてどんな作業にQXをお使いですか?

訴訟文書は、大体、エディタで原稿を作り、プリントアウトする段階で一太郎で形を整えますが、殆どは縦書文書なので、この原稿をQXエディタで作ります。また、HPにも文章の原稿が多いので、これもエディタで原稿作りHTML文書へ張り付けます。このときは、エディタはQXエディタと秀丸をそのときの気分で使い分けます。

yook:  横書きでは秀丸を使用し、縦書きの時にはQXをを使うというように切り替えておられるですね? よろしければ、その理由をお聞かせください。横書きでは、やっぱり秀丸の方が使い易いのでしょうか?

これは単に秀丸を先に使い始めていたという簡単な理由です。そしてエディタから一太郎に文章を移すとき、秀丸でやると数字を一々縦書にするのは大変であり(マクロは使えませんので)、訴訟文書はそれを恐れてQXエディタになります。

yook:  なるほど。QXは縦書き専用なんですね。では、QXの一番気に入っているところを、三つだけ挙げていただきたいのですが。

1 縦書機能 
2 画面の構成(ブラックのバック、文字色など)が粋
3番目はこれから見つけさてもらいます。 


yook:  あ、では画面構成などは、デフォルト(インストールしたままの状態)で使っておられるわけですね。色の設定も自由に変更できるのはご存知でしたか?

うすうす知っていました。

yook:  それからQXでは、拡張子ごとに異なる設定が可能ですが、この点は活用されていますか? たとえば、.txt 文書は縦書きで黒のバック、.html 文書は横書きで白のバック・・・、という具合ですが。

 これもうすうす誰かがそのように書いておられるのを見て知ってはいるのですが、そのやり方を知らず、簡単に設定できるのなら、やっていみたいです。

yook:  そうですか。ではさっそく簡単にご紹介しましょう。 まず、いつもお書きになっているテキストファイルを開いている状態で、「その他」メニューから「書式設定」を選択し、左側の「分類」ウィンドウ上で「設定の保存」をクリックします。

書式設定ダイアログ


何も書式設定していない状態では、一番下の *.* のところが選択状態になっているはずです。この状態で、「分類」で一番上の「表示」を選択すると、ダイアログが変わり、右下あたりに「フォント」ボタンがあります。

表示ダイアログ


このフォント設定ボタンをクリックして、表示されるダイアログ上でフォントを選択します。先頭に @ の付いたフォント(例えば、@MSゴシック)を選択すると、書式設定されていないすべての拡張子で、テキストファイルが縦書き表示となります。

さて次に、html ファイルを横書き表示に設定します。先ほどの「設定の保存」ダイアログ上で、上から 5 番目の空白欄を選択しておき、「保存」ボタンを押します。出てきたダイアログ上で、適当にコメント(たとえば「HTML 書式」)を書き、「適用するファイル名」のところに、*.htm* と書き込み、「OK」ボタンを押します。これで、.htm.html 両方の拡張子を持ったファイルが、「書式 5」に指定されました。
おっと、記入する英数字はすべて半角にして下さいね。ご存じかとは思いますが。

ここでさらに、先ほどの「表示」ダイアログを表示し、今度は先頭に @ の 付いていないフォント(例えば、FixedSys)を選択します。

その他希望の設定をしてから、「設定の保存」ダイアログに戻り、右上の「保存」ボタンを押します。ここでさらに「OK」ボタンを押してから、「保存」ボタンの下にある「終了」ボタンを押して、設定は終わりです。この「保存」作業は重要で、これをしておかないとせっかく行った設定が次に開くファイルに反映されません

これまでの設定で、html ファイルには横書きの書式が設定され、その他のテキストファイルには縦書きの書式が設定されました。次回からは、QX上で html ファイルを開くと必ず横書きで表示され、その他のテキストファイルを開くと、縦書きで表示されるようになります。

そのほか、お勧めは「書式 14」に *.TXT を設定しておきます。ここで横書きのフォントを指定しておけば、.TXT という拡張子を持ったテキストファイルだけが横書きで表示され、それ以外のテキストファイルは縦書きで表示されることになります。

以上は設定の一例ですが、この調子で、様々な拡張子ごとに異なるフォントや書式を設定することができます。お分かりいただけたでしょうか?



◆◇◆◇ マクロの導入 ◆◇◆◇

 さて、次はマクロの話題に移りたいと思います。マクロは使っておられないそうですが、導入する際、どの辺りが難しいというかネックになっていますか?


マクロを使うと作業が効率的になったり、マクロを使わないとできないものもあるということは知っているのですが、いろいろなマクロ関係のヘルプでも流石にマクロの解説となると解説自体が僕らビギナーには 難解ですね。

yook:  この「解説が難解である」という件ですが、具体的には、ヘルプにおけるマクロの解説が難しいという意味でしょうか、それとも各マクロに付属している Readme テキストが難しいという意味でしょうか?

マクロの概要から抜粋
QXのマクロはBASICという言語と同様の文法です。キー/メニュー/ツールバー/ステータスバーなどにマクロを割り当てられます。既存のDLLを呼び出すことにより、マクロの言語仕様だけでは不可能なことも実現できます。1つのファイルに複数のマクロを記述できます。
例えば、これはQXエディタ本体のヘルプからコピーしたものです。僕に取りましては、  キー/メニュー/ツールバー/ステータスバーなどにマクロを割り当てられます と聞いても、キーにマクロを割り当てるとは、どんなことができて、割り当てるとはどうやってやるのだろうと疑問が生じ、それをあちこちから回答を収集してくる能力に欠けるところがあります。

また、既存のDLLを呼び出すことにより、マクロの言語仕様だけでは不可能 なことも実現できます DLLとは、ファイルの拡張子かな、あるファイルを実行するとき必要なファイルだったかなと思うのですが、既存のDLLとは、どこにあるのか、言語仕様だけでは不可能なこととはなんぞやとなって疑問だらけになり、やっぱり、ビギナーには無理かと諦めてしまうことになっています。
しかし、これは専ら、自分の能力と努力に欠けるところがあるからと反省しています。



yook:  そんなに難しく考えなくても、とりあえずやってみれば使えるようになりますよ。DLL云々という話は、かなり高度ですので分からなくてもまったく構いません。私だってよく知りませんから(笑)。

では、マクロをキーやメニュー、ツールバーに割り当てる方法を簡単にご説明しましょう。
QXのバージョンはいくつをお使いですか?


6.11 です。

yook:  それなら、マクロキットも最初から入っていますから設定は簡単です。
メニューバーには、「その他」の隣に「マクロ」というメニュー が見えていますか?
それから、そのマクロメニューから「マクロの一覧」を選択すると、マクロがいくつか表示されますか?


「マクロ」というメニューはありますが、「マクロの一覧」を選択しても、まったく何も表示されません。

yook:  わかりました。
 最新の Ver. 6.3 では、マクロファイルも一緒に入っていますので、araken さんのHPから、6.3 をダウンロードしてきて、今お使いのQXディレクトリに上書き解凍することをお勧めします。それが面倒な場合は、QXディレクトリ内に Sample.lzh という書庫ファイルがありますので、これをそのままQXディレクトリ内に解凍して下さい。
それでマクロ一覧に、マクロがいくつか表示されるようになるでしょう。
表示されたら、例えば QGENKO.MAC というマクロを選択し、「main 実行」ボタンをクリックすると、開いているファイルの原稿用紙に換算した枚数が計算されます。簡単でしょう(笑)。




yook:  これでマクロが自由に使えるようになりましたので、マクロのツールバーやキーへの割当て方も、簡単に説明しておきましょうか。
最初にどのマクロが使いたいですか? 例えば、ねこみみさんの「html 作成支援マクロ」とか。


 これは驚きました。本当にhtml作成支援マクロです。それで、もうかなり前ですがQXエディタのサイトであちこち、このマクロを理解するため、うろついたのですが、そしてねこみみさんのサイトにもお邪魔したと思うのですが、結局ものになりませんでした。

yook:  ではまず、ねこみみさんの世を忍ぶ仮のホームページから
HTML 作成支援マクロ Expert の最新版 1.18 をダウンロードしてきて、これを先ほどと同様QXディレクトリに解凍して下さい。
このマクロは、QMA ファイルが付いていますので、書庫の中身をすべて解凍してからQXを再起動すると、「マクロ」メニューから使えるようになります。最初に「環境設定」を行って下さい。

また、このマクロには HTML_KWD.TXT というキーワードファイルが付属しています。共通設定「キーワード」および書式設定の「テキスト」でこのファイルを指定すると、html ファイルのタグを美しく色分け表示することができます。マクロのヘルプにも書いてあるので、参考にして下さい。

それから、マクロをツールバーに割り当てたい場合ですが、まず「その他」→「ツールバー設定」ダイアログを表示し、新しくツールバーをおきたいところをクリックしてから「追加」ボタンを押します。そこで、試しにボタンに表示する文字列のところに「原稿用紙」と記入し、「割り当てる機能」で「マクロ」のラジオボタンをチェックしてから、先ほどの QGENKO.MAC というマクロを選択します。「プロシージャ」ボタンから main を選択し「OK」。あとは設定ダイアログで「保存」ボタンを押して保存します。これで、ツールバーに「原稿用紙」というボタンができたと思います。

次に、たとえば Ctrl + K といったキー操作にマクロを割り当てるには、今度は「その他」メニューから「キー定義設定」ダイアログを使用します。やり方はツールバーの時と同様ですね。これはすぐに分かると思います。

ではがんばって下さい。マクロが使えるようになると、お仕事の作業能率が大幅に上がりますよ。
また、メーリングリスト に参加されると、いろいろ情報も得られますし、質問にも親切に答えてもらえます。1 日 10 通程度ですので、メールを読む時間的余裕がおありなら是非参加してみて下さい。読んでいるだけでも楽しいですよ。




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