松枝さんのプロフィール
職業:
無職
自己紹介:
三十代後半。三食昼寝、頭痛つきオバサン(ーー;)
先天性脳性麻痺と二次障害である頚椎症のため
両上下肢が不自由。
一日の大半をパソコンの前に寝そべって過ごす。
使用マシン:
SONY VAIO PCG-XR1(メモリ128MB)
主な使用ソフト:
QX以外では
WXG 4(IME)
Keylay for Windows98(キー入換え)
Internet Explorer 5.0(Web ブラウザ)
Message Manager(メーラー)
WSNews(ニュースリーダー)
クラリスワークス 4.0(統合ソフト)
G.CREW Ver 7.0(簡易DTP・ドロー系グラフィックス)
Photo Crew Ver 1.0(ペイント系グラフィックス)
WEB サイト:
La Ventana (ラ・ベンターナ)
http://www.ak.wakwak.com/~hisae/ Visit Now!!
yook:
QX使用歴はどれくらいですか?
メーリングリストが始まるちょっと前からですから、2年くらいでしょうか。
yook:
では、私とほとんど同じ時期ですね。あの頃使い始めたユーザーは、結構多いみたいです。まあ、「QX同期生」といったところでしょうか。
それで、主としてどんな作業にQXを使用していますか?
HTMLの編集・メール書きおよびログの編集に使っています。
yook:
松枝さんのページは、いつも拝見してますよ。あの壁紙のコレクションはすごいですね。今度使わせていただきます。
では次に、QXを使い始めたきっかけや、それまでどんなソフトで書いていたかを教えてください
ホームページを開設する前のことでしたので、手紙など印刷するものはクラリスワークスで、メールはメーラーに付属のもので、テキストファイルの編集などには EmEditor を使っていました。
その頃はインターネットにも慣れてきて、さまざまな Webページを楽しんでいたのですが、ブラウザでは日本語の長文は読みにくいんですね。「インターネットはやっぱり欧米の文化に基づいてるんだなぁ」と痛感しました。「縦書きにすれば良いのではないか」と考え、クラリスワークスで縦書きにしてみたのですが、どうも作業がもたついて満足できません。そこで、縦書き対応のテキストエディタを探したところQXに出会ったというわけです。
yook:
そうですか、松枝さんの場合も「縦書き」が重要なポイントだったわけですね。
それで、最終的にQXの登録ユーザーになった「決め手」はどんな点だったのですか?
QXは本来シェアウェアなのですが、無料特典の対象者の中に『身体障害者およびその介護者』とありましたので、ありがたく使わせていただいてます。介護者のことまでは、なかなか気づきにくいことだと思いますが、ここまで気を配られる方が作られたものなら信頼できると感じました。
yook:
うーん、思わずじーんと来てしまいました。良いお話ですね。
これはちょっと野暮な質問かも知れませんが、やっぱり期待通りでしたか?
はい、非常に丁寧な作りで期待以上でした。それに落ちませんよね。
yook:
特に、どんな点に araken さんの「気配り」を感じられるのか、よろしかったらいくつか例を挙げてください。
クリックする場所や状況によって相応しいポップアップメニューが表示され、そこから設定メニューも出せるところ、細やかですよ。
yook:
なるほど、普段はあまり意識せずに使っていますが、そう言われて見れば、自分が使っている他のソフトと比較しても「細かいところまで神経が行き届いている」という感じがしますね。
それと、目に付きにくいところにいろいろ「裏技」が隠してあるのが、楽しいです。QX初心者の方に一例をご紹介すると、バージョン情報ウィンドウのアイコン(ダブルクリックしてみて)などですね。それから、共通設定と書式設定のダイアログで、項目を右クリックすると説明がポップアップするのなんかも、1 年以上全く知らずに使っていました。
では次に、松枝さんがQXの気に入っているところを、三つだけ挙げるとしたら、どんな点でしょうか?
1.徹底的にカスタマイズできる
2.常駐リスト
3.便利なマクロがそろっている
私の場合、不随意運動があり、力をうまく抜けないため、パソコンの操作は身体に負担が掛かります。例えば、ツールバーのアイコンが小さいだけで、押す時に余分な力が入ります。できるだけ少ない動作で入力することがとても重要なんです。
その点、QXは徹底的にカスタマイズできますので、助かっています。特に、マクロをツールバーやポップアップメニューに登録できるのは便利ですね。
yook:
これは、「私のQX」で松枝さんの画面を見てもよく分かりますね。
「私のQX」松枝さんの画面カスタマイズ
私もマウス派なので、ツールバーは標準の物やマクロの物を含めて、非常に重宝しています。松枝さんの場合、やはりキーボードよりマウスの方が負担が少ないわけですか?
そうですね。キーボードの場合、奥のほうのキーが押しにくいですから。ただ、マウスの場合、手を大きく動かさなければならない時がありますでしょう? それにコントロールが悪くなる時もあって、そんな時はキーボードのほうが確実です。状況に応じて使い分けています。
yook:
マウスの話になると、私もついつい身を乗り出してしまいますが(笑)、でも今回は、「それで、どんなマウスをお使いですか?」なんて質問はしません。
ではその他、特にお勧めの機能や設定、初心者の参考になりそうな工夫や必殺技などありましたら、ご紹介ください。
常駐リストは主にバインダとユーザー定義文字列一覧で使っています。ユーザー定義文字列一覧は、ホームページのリンク集を編集する時に重宝しています。
マクロは、いろんな方が便利なマクロを公開してくださっているので、使わせていただいてます。HTML関連の物は充実していますね。
外部コマンドは便利です。私の場合、メールのログをまとめて保存する時に MIME でエンコードされた Subject をデコードしなければならないのですね。ちょっと前までは専用のツールを使っていたのですが、最近やっと、QXの外部コマンドで nkf32.exe を使用すればよいことに気がつきました。これが専用のツールより精度が高くて「早く気づけば良かった」と思いました。
yook:
この「ログのデコード」というお話はよく分かりませんが、聞く人が聞けば「なるほどぉ!」と思うんでしょうね。参考にしてください。>皆さん
ところで、よく「QXは設定などが面倒で、初心者フレンドリーではない」という意見を耳にしますが、これについては、どう思われますか?
使い始めた当時、戸惑ったり躓いたりする部分はありませんでしたか?
ヘルプなしで使えるほど簡単ではありませんし、ファイルについての基礎知識は必要ですね。設定できる項目が多いので面倒かも知れませんが、納得のいく設定を見つけてしまえばこっちのものです。
私は試行錯誤を厭わないほうですし、メーリングリストに参加しましたから、それほど迷いませんでした。メーリングリストでは、私が必要な時にはすでに話題に上った話が多かったので助かりました。
yook:
これからQXを使い始める人に、アドバイスを送るとしたら、どんな点を上げられますか?
とにかく使いたいと思った機能から使ってみてください。ヘルプを読んでも分からない時は、メーリングリストに参加してみましょう。yook さんをはじめ親切な方が教えてくださいます。
yook:
いえいえ、私などはお答えするより質問する方が多いですよ。
でも親切な先輩ユーザーがたくさんおられるのは事実です。それに皆さんコンピュータに詳しいし、博識ですよね。
私も「何でも相談所」として、活用させてもらっています。
では最後になりますが、今後QXに望みたい機能や仕様などがありましたら、お願いします。
今のところありません。
yook:
どうもありがとうございました。
yook の勝手なコメント:またまた、QXと araken さんの新しい面に触れた思いがしました。それと、「長く使い続けられるソフト」の条件についても、考えされられました。
なお、今回も少し話しに出た「裏技」ですが、これについては専門の研究家の方が何人かおられますので、またいつかスポットライトを当てたいと思います。
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