北條 正樹(itam)さんのプロフィール

職業:
大学生(1999年現在)
どうやらQX-MLではまだ一番若いらしい。。。良いことなんだ ろうか?
自己紹介:
会ったことのある方なら、ねじり鉢巻をして、いた○○。。。
というと、ハンドル名が想像できるかと思います。もちろんロー マ字で全部書くと長いのでその先頭4文字ですね。
使用マシン:
Panasonic Let's note ace CF-A44(メイン)
Panasonic Let's note mini AL-N4(サブ)
Fujitsu FM/V-BIBLO NA2/W(FreeBSD)
主な使用ソフト:
◆1日に3回以上:
QX, pLaTeX, dviout, Becky!, QTClip, InfoDepot, WWWC, IE
WEB サイト: 
メイン:  http://yokohama.cool.ne.jp/itam/  Visit Now!!
QXメイン:  http://yokohama.cool.ne.jp/itam/qx/  Visit Now!!
マクロページへ直行:  Visit Now!!
QXダウンロード用ミラーサイト:  Visit Now!!


yook:  QX使用歴はどれくらいですか?
1997年初頭あたりからだと思います。

yook: 主としてどんな作業にQXをお使いですか?
TeX文書整形、C/C++プログラミング、Javaプログラミング、HTML編集、メール文書編集、マクロ編集、長文閲覧、電卓(ねこみみさんのマクロ)、その他のテキスト編集やフィルタ処理、LZH/ZIPアーカイブの作成

yook: QXを使い始めたきっかけや、それ以前に使っていたソフトを教えてください。
◆松 ver 4 (以降MS-DOS)
◆松 ver 5, JED
◆松 ver 6, JED
◆WZ ver 2 (以降Windows)
◆秀丸 ver 2.*
◆QX ver 4.3
◆以降QX

松は別にして、もともとJEDをFDDから見つけてきたと言うのがエディタとの出会いです。もともとエディタに欲していたのはできあがったファイルの容量が小さいと言うことでした。

MS-DOS時代には私はHDDを買えなかった(というかHDDと言うものがあることさえ知らなかった)ので、ひたすら容量は小さい方が良かったのでした。

UNIXワークステーションに接し、エディタ(Mule)と言うのはプログラミング用ソフトとして発展してきたことを知り、TeXを知り、Windowsエディタを探し始めました。

VZは以前から聞いたことがあったエディタで、そのWindows版は秀丸だと言われつづけて、ようやくWZが発売になったので、私の頭には「WZの方が後発==>WZの方が良いに違いない」という図式ができあがり、Windows機を手に入れて直後にWZを購入しました。TeX用のマクロもあり、非常に便利だったのですが、非常に不安定で他のエディタはないか探し始めやはりというべきか、秀丸に舞い戻りました。

もともとSDIは好きじゃなかったのですがしばらく秀丸を使って満足していました。しかしマクロでキーを取得する時の問題が出てきて、他のエディタを探し始めました。
当時のTeX環境は、インプレスのTeX for Windowsでエディタから呼び出して制御するためにはDDE制御が必要でした。
マクロでDDE制御を搭載していたのは、当時秀丸とQXだけでした。ということで必要に駆られてQXを試用しましたが、キーワードの強調表示はできる、マクロで何でもできる(特に強調したいのは自動実行マクロです)、と良いこと尽くめ今日に至ります。
長いですね。(笑)

yook: itam さんにとって、QXマクロの魅力とは何でしょうか?
何でも(ゲームも含めて)できることですね。
メモリの制限内ならそう大きくないアプリはQXのマクロで作ることが可能です。

yook: マクロが使えるようになったら、もうしめたものですよね。しかしその前に、「QXは、高機能だが設定が複雑で初心者にはどうも勧めにくい」という声を良く耳にしますが、どう思われますか?
arakenさんには悪いですが、やはり分かりにくいと思います。

複雑と言うよりは
◆設定項目が多い
◆表現が独特
という2点があまり好かれないのではないかと思います。

前者は少なくとも、ユーザーのことを非常に良く考えてくれているarakenさんならではであり、悪いことではないのですが、上級者用詳細設定ダイアログと、初心者用簡単設定ダイアログに分けると言う方が一般受けは良いと思います。

後者については、arakenさんの表現は常に的確かつ正確なのですが、設定項目が多いため表現を短くしてあるように思われます。そういう意味でその表現を理解できる人は、設定できるし、理解できない人は設定できないのではないかと思います。

私がQXを薦めるときは、全部の設定を私と同じにするようにして、あとで自分で必要を感じたら設定しなおすように話しています。

ところが、編集画面のフォントすら設定できないという人が多いです。その他の中にメニューとしてあるのですが、その他と言うメニューが設定のためのメニューを含んでいると思わない人が少なくとも私の周りには多いみたいです。

yook: 「QXは初心者向きのエディタではない」というのはたぶん事実だと思いますが、それでも最近は初心者でも「どうしてもQXが使いたい!」という方が結構おられますね。それで、これからQXを使い始める人に、このハードルを越えるためのアドバイスをするとしたら、どんな点が挙げられるでしょうか?
◆近くにQXユーザーがいたら、その設定をもらってきてしまう。
◆QXユーザーがいなかったら、「鉛筆代わりのパソコン術」と いう本を買ってきて、読んで真似する。
◆QX-MLに参加するなどして、設定をもらってきてしまう。

と言う風に、まず設定を自分でしないと言うのが手であると思います。そして必要に駆られたら、近くのQXユーザーでもQX-MLでも設定の変更の質問を出せば良いと思います。

でも本当は、どんなソフトでもそうですが、始めて起動したらまず設定をすべきだと思います。特に外国産のアプリに多いように思いますが、インストールを実行しなかった場合の初回起動時に設定ダイアログを表示するか、設定をするナビみたいなものを装備すると言うのがユーザーに親切だと思います。

yook: なるほど。それで少なくともインストール時の負担だけは軽減されそうですね。
さて、それで何とか最初の「しきい」を乗り越えたとして、次はマクロですね。
QXの大きな魅力の一つに、マクロが比較的簡単に作れる点が挙げられると思います。これからQXのマクロを始めようとしているユーザーに、上達の秘訣など、一言アドバイスをお願いします。
個人的にはBASICよりもCの方が先に手を出したので、BASICだからCよりも簡単だと感じてはいません。

Cではブロック化の概念が非常に重要で、BASICはどちらかと言うとブロック化について気にしなくても良いという感があります。

いずれにしろ、プログラムではもちろんなのですがやりたいことをちゃんと分析しないと、マクロはかけないと思います。やりたいことの分析ができれば、基本的にCでもBASICでもやりたいことを書き並べればマクロはかけます。

マクロを書きたいと思ったら、

1.まず何がしたいのか。
2.やりたいことのために必要な処理(アウトライン)
3.アウトラインの枝葉を埋めていく
という形式が一番書きやすいと思います。

数学の証明問題みたいなものですね。まったくの最初から上から順番どおり書いていこうとすると挫折するのが普通だと思います。

yook: では最後に、今後QXに望みたい機能とか、実現して欲しいことなどありましたら、いくつか挙げていただけますか?
最初はない、と思ったのですが、他の方のインタビューを見て、

★ アウトライン
現在はマクロで補っています。
◆ 行バイト制限
めったにないのですが、引っかかった時に、どうしようか困ったことがありました。マクロで改行文字をバイナリ的に削除しました。
◆ 「見出しなどの設定におけるあらゆる局面で正規表現が使えること」
南野さんのご要望そのまんまですが、見出しを使ってアウトラインを設定している都合上、正規表現が使えるとうれしいです。
■ ユニコードの対応
ユニコードの対応はいつかはされると思いますので、実現してほしいと言うよりは、されるのがいつかなぁ?という期待をしていると言う感じです。
実際にはユニコードはまったく使ってないです。(JAVAアプリを除く)
上記書きましたが、アウトラインがやはりほしいですね。
arakenさん自身、たぶんあった方がと思っていらっしゃるらしいですが、どんな仕様にしようかという点でまだまだ検討中と言う感じだったような気がします。(QX-MLかNIFTYの過去ログ)

あとはMSのRADにある、インテリセンスがQXにもあれば、うれしいですが、QX本体が圧縮しても3メガとかになりそうな機能なので、これはできれば。。。
インテリセンスキットという形でもかまわないのですが。。。

yook: どうもありがとうございました。


 「私のQX」itam さんの画面カスタマイズ


yook の勝手なコメント: 翻訳コーナーの「マクロの部屋」でもいくつか紹介してますが、itam さんのマクロには、仕事上大変お世話になっています。特にバインダ管理マクロは、仕事をプロジェクトで管理するには必携のマクロですし、圧縮マクロも複数の原稿を一度に圧縮して依頼先に送る場合など、すべてQX上から作業ができて、非常に快適です。是非おためしください。


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