職業: 
作家。『鉛筆代わりのパソコン術』 および 『インターネット時代の文章術』 の著者。
プロフィール: 
1955年生まれ。上智大学外国語学部英語学科卒業。
『マリアの父親』で第4回「小説すばる新人賞」受賞。
著作に『カムナの調合』『アンガジェ』(読売新聞社)、『G線上の悪魔』(廣済堂出版)など。
ギターデュオKAMUNAを結成し、インディーズレーベル「タヌパック」から自作曲のCDを発表するなど、音楽活動にも力を入れている。
WEB サイト: http://tanupack.com  Visit Now!!

使用マシン: 
Sharp Mebius 液晶デスクトップ PC-DJ52V 128MB SD-RAMPentiumIII 450Mhz HDD8.4GB DVDドライブ付(未だに1度もDVDを入れたことがない(^^;;)モデル
PCIスロットにIOデータのSCSIカード、PCM-CIAカードスロットにCOREGAのLANカードとデジカメ取り込み用のスマートメディアアダプター。
SCSI接続で外付けHDD 8.3GB
LANでYAMAHAのルーターRTA50i を介して、自作デスクトップマシン(これはホームページに詳細な改造日記を公開)に接続。デスクトップのほうはスキャナ取り込みとCD-R書き込み専用マシン。


yook: QX使用歴はどれくらいですか?
 何年になるのかなあ。最初のバージョンは2とか3くらいだったような気がします。縦書きがサポートされた後のことです。
yook: QXを使い始めたきっかけや、それまでどんなソフトで書いていたかを教えてください。

 パソコンを買ったときはDOS-V版の一太郎5を購入して(5万円以上した)、その後、メモリを16MBに増設して(そういう時代だったんですねえ)、ようやくWindows版が多少まともに動くようになったので乗り換え、しばらくは一太郎でした。でも、遅さに苛立ち、エディタに開眼。秀丸に鞍替えして、1年以上秀丸時代が続きました。その間、作者に何度か縦書きの要望を出したんですが「予定なし」ときっぱりはねつけられ、ある日、QXに遭遇。そのへんのことは拙著『鉛筆代わりのパソコン術』(サイビズ)に詳しく書きました。
yook: 主としてどんな作業にQXをお使いですか?
 原稿書き、WEBサイトのHTML記述、メールの執筆、狛犬データベースの作成・管理、その他もろもろ。
yook: QXの一番気に入っているところは?
 最初は縦書きができるというだけで感激してたんですが、今は何よりも安定性と、至れり尽くせりの高機能設計に感謝しています。あとは作者のクールさかな(^^;;
yook: 鐸木さんは、これまでテキストエディタで書くことの有用性について、様々な機会を捉えて啓蒙活動をされてきましたが、それに対する一般の反応について一言お願いします。
 反応してくるかたはたいてい同じ思いをしてきたかたなので、ほぼ100パーセントが好意的、ときとして熱狂的な支持表明です。でも、数から言えば、今後も「エディタって何?」という人が増えていくんでしょうね。
 エディタ主義に対してはほとんど反論はないんですが、たまにMacユーザーから「喧嘩売っているのか」とお叱りを受けます。(^^;;
yook: 今後は、文芸活動をする人の中にもパソコンで書く人がどんどん増えて行くと思います。鐸木さんにとって、紙にペンで書く作業とパソコンでの文章執筆を比べた場合、両者に本質的な差はありますか?
 本質的な差はないと思うんですが、紙と鉛筆だったら、体力的にもう長編小説などは書けなかったかもしれないですね。
  話はちょっと逸れますが、最近は「デジタル・ストレス」あるいは「デジタル・エントロピー」というものを強く意識するようになりました。デジタル執筆環境によって、1日のうちに書ける文章量は劇的に増えたし、電子メールでのやりとりも相当なものになっているんですが、その分、精神に「澱(おり」のようなものが溜まるというか、神経が傷つけられるというか、見えない傷、汚れが生まれる気がします。ネットバトルや最近の告発ホームページブーム(?)などは、そうした汚れが形になって噴出したものではないでしょうか。自分でも、分かっていながら何度も失敗しています。 多分、デジタル処理の速度や能率に、人間の脳の活動が追いつけないということが一因になっているんじゃないでしょうか。
 「私のQX」鐸木さんの画面カスタマイズ




******** ******** ********