文系ユーザーのための
iemura's スペシャル QX

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Part I 原稿執筆に特化した文系用カスタムQXの試み

Part II TIPS QXをファイルから起動する

QX_lite NB キー定義ファイルを使用したQX画面
画像をクリックすると実物大画面が見られます





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Part I - 原稿執筆に特化した文系用カスタムQXの試み

by iemura      戻る

QX_lite NB の導入ガイド

QX_lite NB キー定義ファイルのダウンロード
このファイルを使用するには、まずあなたのハードディスク上にダウンロードした Qxwkeynb2.ini というファイルをQXのあるディレクトリにコピーします。 それからデスクトップ上にQXのショートカットをもう一つ作り、適当なな名前を付け(ここでは、シンプルQXとしました)、ショートカットを右クリックして「プロパティ」を選択します。現れたダイアログ上で、C:\Qx\QXW32.EXE の後に続けて -K およびQXのあるディレクトリ、さらにこのファイル名を書き込みます。

こんな風です。 C:\Qx\QXW32.EXE -KC:\Qx\Qxwkeynb2.ini
(この例では、QXが C:\Qx にインストールされているのでご注意!)


ショートカットのプロパティ



こうしてできた、“シンプルQX” のアイコンをダブルクリックすると、
QX_lite NB のスペシャルQXが起動します。
なお、起動オプションと“QXをファイルから起動する”方法の詳細ついては、
“ Part II ” を参照してください。




「 QX_lite NB 」の「N」は新、「B」は文系です。(^^)

つまり、新しく文系のためにセットしたQXという意味で、多機能で鳴るQXエディタから、日本語の原稿執筆という目的に特化させてメニューを絞り込み、プログラミングなどに必要と思われる機能は、思い切って削除。そして、原稿執筆に有効な機能は表に出し、さらにそれに役立つマクロを組み込んで機能を付加した。この二点を大きな特徴とする、シンプルな外観のQXです。

ただ、機能を削除したといっても、単にメニュー上で「見えなく」なっているだけですので、オリジナルQXの持つ豊富な機能が失われているわけではありません。メニューとツールバーの両方から、メニューの変更ができるねこみみさん作の「メニューカスタマイズ・マクロ」を開けますので、必要に応じて、この lite なQXへの機能追加はいつでも可能です。

では、この QX_lite NB の機能と特徴を説明します。

(1)文章を書くのにあまり必要でない機能は隠して、スッキリさせる。

この QX_lite NB の基本コンセプトは、日本語の文章の作成に必要な機能だけを盛り込んだエディタとして、QXをカスタマイズするということです。

本来プログラミングのために生まれたものである(らしい)エディタは、ワープロ・ソフトと違って、高速でレスポンスのいい、快適な入力が可能ですが、その反面、文系にとっては、いつまで経っても意味不明(笑)というべき機能も、たくさん付いています。

そこで、この QX_lite NB では、私自身がここ何年かエディタを使って文章を書いてきて、そしてほとんど使わなかった機能――それは単に、コンピュータの知識が少ない私が使いこなす能力がなかっただけともいえますが(笑)、それでもかまわず、そういった機能を思い切って削除してみました。


(2)原稿用紙あるいはレポート用紙を、机の上に開く感覚で……。

次に意図したのは、メニューなどで機能を見えなくするだけでなく、デザイン的にもシンプルにすることです。そこから、ツールバーは文字だけとし、さらに常用する一段目は英字にして、できるだけ目立たないようにしました。
(共通設定 → ツールバーにある「ツールバー・フォント」は、「Terminal 13」にするというのが、編者のひそかなリコメンドです(^^))

ここでのコンセプトは、「何も書いていない原稿用紙やレポート用紙を開く」というイメージです。日本語の文章を書く際に、紙以外のものはなるべく見たくない。そういう感覚ですね。

したがって、QXの共通設定で、常駐リストやふすま紙は非表示とすることをおすすめします。個人的にはツールバーも浮動にして、画面右側に立てていますが、この設定もお試しください。
(これは、縦書き表示にしたときに、文頭が画面の右隅に張り付かない(^^)というささやかな効果もあります)


(3)キーあるいはツールバーの1クリックで、必要なことはすべてできるように。

私は、どちらかというとキーボード派ですので、原稿執筆に必要な機能は、基本的にキーだけでできるようにしました。プルダウン・メニューやツールチップで、キーアサインをご確認ください。

一方で、マウスで操作することを好む方もおられますので、1クリックで操作しやすいように、必要な機能はツールバー上に「出す」ことも行ないました。
ツールバーは二段構成で、「>>」の部分をクリックすると、二段目が顔を出します。設定の変更やマクロ、整形などについては、この二段目にまとめ、ここではわかりやすいように「共通」「書式」といった日本語表示としました。

ただし、仮にツールバーを非表示にしても不都合はないはずですので、画面をよりスッキリさせたい方にはこの選択もおすすめします。


(4)メニューへの「編集2」の新設

メニューでの「ファイル」「編集」につづけて、「編集2」というブロックを新設し、文章を書いたり編集したりする場合によく使いそうな機能を新たにまとめました。ここには、「最近編集したファイル一覧」などのほか、「縦書き/横書きの変更」、ねこみみさん作の「字詰め簡単変更マクロ」、「IMEへの単語登録」などが収めてあります。(プルダウンメニューをご参照ください)

QXで開いたファイル、またこれから書こうとする原稿について、どういう書式にしてどういう字詰めにするかを、ここで設定できます。何文字×何行というように、分量を指定されて文章を書くという機会が多い方には便利かと思います。
また、「ファイル一覧」で最近使った60ファイル名がすぐ出せますので、「閉じて開く」と併せて、常駐リスト機能の一部は、これで代用できるかと……。(^^ゞ

また、オリジナルでは「検索」と「移動」にあったメニューは、整理したのちに「検索」のブロックに統合しました。


(5)マクロについて

マクロというものを意識せず、まったくシームレスな感覚で使えるのがQXの特徴だと思いますので、このシンプル志向の QX_lite NB でも、必要に応じてマクロを活用しています。

まず、ねこみみさん作の字詰め変更マクロです。これはいわば個人的に作っていただいたものですが、作者から公開のご許可はいただいていますので、ここでお披露目します。
ねこみみさん、どうもありがとうございます。m(_ _)m

このマクロにキーアサインしておけば、まずポップアップメニューが出て、そこで数字キーを押すだけでその字詰めになります。
たとえばこの QX_lite NB では、

 alt+J → 8キー

以上の操作で、テキストを18字詰めにすることができます。
これは、縦書きでも横書きでも有効です。

また、マクロファイル(jidume.mac)の記述の、

 menu$[i++]="&4:14字"

この部分を書き加えていただくことによって、字詰めの設定はいくつでも追加できます。たとえば、23字詰めの書式を追加したいときには、

 menu$[i++]="&3:23字"

という一行を、マクロファイルに書き加えてください。

なお、このマクロの場合、「4」で14字詰めというように数字と字詰めは連動していますので、ここを揃えて記述するのがコツです。(^^)

もうひとつ、上記のように、ねこみみさんのマクロでは、「ねこみみの世を忍ぶ仮のホームページ」に掲載されています「メニューカスタマイズ・マクロ」を使用しています。
何よりこのマクロは、この QX_lite NB の新メニューを作っていく際にも大活躍しました。ねこみみさんへ、重ねてお礼申し上げます。

また、この QX_lite NB のために、かぶねこさんに新たに閉じて開くマクロを作っていただきました。
かぶねこさん、どうもありがとうございます。m(_ _)m

これは、A-1というファイルを開いていて、それと同じフォルダ中にあるA-2、A-3といったファイルをつづけて開きたいときに便利な機能です。
秀丸エディタの基本機能にあるものですが、これを使い慣れている方もおられるはずと思い、この QX_lite NB でもセットすることにしました。

この「閉じて開く」マクロを使う場合には、QXの「共通設定」「開く」で、

・開くダイアログで最初に表示するファイル → 空欄

というように設定しておかれることをおすすめします。

使い方としては、たとえば同一フォルダ中にある「第1章.txt」を読み終えて、つづけて「第2章.txt」を読みたいという場合、この QX_lite NB では、

 alt+P(「開く」ダイアログが開く) → Tab

という操作で、フォルダ内のファイルリストにフォーカスが移り、「↓キー」で希望のファイルを選択できます。

このほかにもいくつかマクロを使用していますが、以上のもの以外は、QXver6.11に同梱されているマクロのなかからセレクトしたものです。

また、QXと同じくarakenさんの作である Qgrep、そして QTClip という二つのフリーソフトは、原稿執筆にも役立つ非常にすぐれたソフトですので、この両ソフトを、メニュー並びにツールバーから、そしてキーでも、すぐに使えるようにしました。QXだけでなく、この二つのソフトも、ぜひ同時にDLされてお使いになることをおすすめします。


(6)キーアサインについて

キーの設定は、原則として Windows 準拠とし、それに加えるというかたちにしていますが、以下の二点は、

・ctl+A → すべてを選択
・ctl+P → 文書を印刷

上記のように変更してあります。
ただ変更といっても、いまや「ctl+A=すべてを選択」という方が Windows ソフトとしてはポピュラーであると思われますので、この QX_lite NB でも、それにならったというべきですが。

また、ctl+Sと同じく、F12 キーも(編者の好みで(^^))「上書き保存」キーに設定されています。この上書き保存と対になるかたちで、F 11 キーが「保存して終了」です。そして、F12 キー=保存と組み合わせて、alt+F 12 が「名前を付けて保存」のキーになっています。

このほか、よく使う機能として表に出した機能は、基本的に alt キーと組み合わされており、

・alt+T(縦書き/横書き切り替え)
・alt+J(字詰め)
・alt+L(リスト=最近編集したファイル)
・alt+M(見出し一覧&ジャンプ)

といったように、イニシャルを基準とした、なるべく覚えやすい設定にしてあるつもりです……。(^^ゞ

もちろん、ファイル=F、編集=E、検索=Sなどの、alt キーと組み合わせて使われる Windows のキー設定は、すべて有効です。

そして、最後になりましたが、QXというすばらしいエディタがなければ、このような「lite」仕様を作って見るといった試みも、当然ながら生まれません。
araken さん、どうもありがとうございます。m(_ _)m

また、この独自の仕様変更は、あくまでもQXというエディタを高く評価するゆえであることをご理解いただき、作者の araken さん、そしてQXユーザーの方々には、この「編集」作業へのご了承を賜わりますよう切にお願いいたします。

1999/08/15
iemura(Iemura Hiroaki)



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Part II - TIPS QXをファイルから起動する

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1.カスタマイズを「ファイル形式」で保存する

QXを使っていると、ほとんどの人は、色の設定を変えたり、ツールバーを変更してみたりという「カスタマイズ」をはじめるでしょう。

では、そのカスタマイズしたデータというのは、いったいどこにあるか。
また、それを確実に保存するには、どうしたらいいか。
さらには、新しく買ったノートに、そのカスタマイズ・データを移行させるにはどうするか。
こういった疑問や要望が出てくることと思います。

ここでは、そうしたデータをファイル形式に書き出し、そして、そのファイルからQXを起動する。この方法をご紹介します。

まず、カスタマイズ・データのあり場所です。
このデータは、「共通設定」で「終了時に設定を保存する」のチェックを外していない限り着々と保存されていきますが、その保存場所は以下のところです。
QX「共通設定」の「設定保存情報」を開いてください。そこに、

・プロファイル:レジストリ番号1
・書式設定:レジストリ番号1
・キー定義ファイル:C:/QX/QXWKEY.INI
・レジストリ番号:1

……と書かれています。
ここでは「レジストリってのは、いったい何!?」といった追及はせず(笑)、ともかく、

・プロファイル(profile)とは「共通設定」のことで、あそこでいろいろやったことは、レジストリという“倉庫”に置いてある……らしい。

・書式設定とはモード(mode)で、ここでの設定や変更は、これも、レジストリの1番なる場所にしまってある……ようだ。

・キー定義ファイルは、これはレジストリではなく、QX本体がある同じ場所に、iniという拡張子を持ったファイル(……key.ini)としてしまってある……と思われる。

……ということだけを確認します。

つまりQXは、ここで見るように、レジストリ番号1にある2種の情報とキー定義ファイルの内容を確認して、起動している。いいかえると、この画面は、「こういう情報を読んで、私は起動しました」というQXからのメッセージです。

もし興味があったら、ここに出てくる「Qxwkey.ini」というファイルを、エディタで読んでみるといいかもしれません。
そして、こうしてファイル形式になっていると、ファイルなら別フォルダにもセーブできるし、またフロッピーに保存もできる。こういったことにも気づきます。

つまり、ファイル形式なら何をするにも扱いやすい。しかし、情報が“ナゾのレジストリ”にしまわれている限りは、それはアンタッチャブルである。こういうことも見えてきます。

しかしQXは、このレジストリに置かれているQXに関する情報を、簡単にファイルに書き出す機能を持っているんですね〜。(^^)
そして、そのやり方は、決してむずかしくありません。

 (1)自分好みにしたQXを終了させるときに、
 (2)「共通設定」の「設定の保存」のところを開き、
 (3)「レジストリ番号」の ▼ を動かして、数字を「0」にする。
 (4)QXを終了する。

番号をゼロにしたところの画面
(この例では、レジストリ 3 をファイルに書き出している)

レジストリ書きだし


方法は、以上です。

この作業の結果、それまでレジストリに収まっていた二つの設定は、ファイルのかたちになって吐き出されました。
さっそくエクスプローラで、QXが収まっているフォルダを開けてみましょう。すると、次のようなファイルができているはずです。

QXW$$$.INI(→ これが「共通設定」を書き出したファイルです)
QXWM$$$.INI(→ 「書式設定」を書き出したファイル。Mはmodeの意)

次に、この二つのファイルを別名で保存(リネーム)します。エクスプローラ上で名前を変更してかまいません。すると、たとえば以下のような名前のファイルが新しくできます。

qxw2.ini
qxwm2.ini

上記のように、これらはレジストリ情報を書き出したものですから、この二つの新ファイルと、そして以前からファイル形式になっているキー定義のファイル(qxwkey.ini)、以上の3ファイルを読んでQXが起動すれば、それまでとまったく同じ環境がふたたび出現することになります。それが「ファイルからの起動」です。

このとき、次のバージョンアップのことも考えて、キー定義ファイル=qxwkey.iniにも、ちょっと細工をしましょう。このファイルのコピー(複製)を作り、そのコピーに、たとえば、「qxwkey2.ini」といった別名を与えておきます。

【注】QXフォルダ中の「qxwkey.ini」というファイルは、そのままにしておきます。このファイルそのものの名前を変更する(リネームする)のではなく、この複製に新しく名前を付けてください。



2.「起動オプション」の活用

さて、以上のようにして、QXの設定情報は、以下の3つのファイルに書き込まれました。

qxw2.ini
qxwm2.ini
qxwkey2.ini

次は、これらのファイルを読み込んだQXが起動してくれればいい。
このときに、Windows の基本機能と、QXの「起動時のオプション」機能とを組み合わせます。

まず、デスクトップに、QXのショートカットを作ります(その作り方は、ここでは省きます)。それを右クリックして「プロパティ」を開き、「ショートカット」のタブを開けます。その「リンク先」には、たとえば、

C:\Qx\QXW32.EXE

と、記されています。
この記述は、ユーザーそれぞれによって異なります。上記は、QXがCドライブの「Qx」というフォルダに収められている場合を想定しています。

この状態のショートカットには、どのような指示(オプション)も与えられていませんので、これをダブルクリックすると、QXは、レジストリ1の情報と、オリジナルのキー定義ファイル(qxwkey.ini)を読み込んで起動します。

QXの「起動時のオプション」とは、この「C:\Qx\QXW32.EXE」というショートカットからの起動に、新しい別の指示を与えるものと考えてください。

そして今回はレジストリからではなく、3つのファイルに書き出した情報を読んでQXに起動してほしいわけですから、このショートカットにそのための指示を出します。

まず「共通設定」については、レジストリ番号1情報をファイル化して先ほどリネームしたものを読んでほしいので、C:\Qx\QXW32.EXE につづけて、

-PC:\Qx\QXW2.INI

……と記します。
これは、「P」=プロファイル=共通設定については、この場所にあるファイルから情報を読んでね、という指示です。半角あけて「 -P……」とするのが Windows のルールで、P 以下はファイルのあり場所です。

「書式設定」については、同様に、フォーマット(F)はこのファイルからということで、同じく、

-FC:\Qx\QXWM2.INI

そして、「キー定義ファイル」については、先ほど複製しておいたファイル名を、「K」のあとに記します。

-KC:\Qx\QXWKEY2.INI

以上の3つの指示を、「C:\Qx\QXW32.EXE」のあとに、すべてつづけて記述しますと、QXは(レジストリからではなく)ファイルから得た情報によって起動するようになるわけです。その記述とは、たとえば、以下のようになります。
(半角あけに注意、また記述はユーザーの環境によって異なります)

C:\Qx\QXW32.EXE -PC:\Qx\QXW.INI -FC:\Qx\QXWM.INI -KC:\Qx\QXWKEY.INI

ファイルで起動した場合の「設定保存情報」の表示例
(レジストリ番号ではなく、設定ファイルのフルパスが表示されます。なお、上記の起動オプションとはファイル名が異なります。)


設定保存情報




3.ファイルから起動することのメリット

では、このような面倒なことをして(笑)ファイルからの起動を行なうことのメリットは、果たして何でしょうか。

ひとつは、まず「安心」です。
仮にWindowsが、またハードディスクがおかしくなったとき、レジストリの中にあるQXに関しての情報というのは、もう取り出せません。せっかくのカスタマイズが、またゼロ・スタートになってしまいます。

そして、「引っ越し」や「移行」の場合です。
レジストリ内の情報は運べませんが(コンピュータにすごく詳しい人であれば可能なのでしょうが……)、ファイルなら運べます。ノートへQX環境を移行するときでも、もうひとつのコンピュータを使うときでも、情報を書き出した3つのファイルさえあれば、環境はすぐに再現できます。

もうひとつは、バージョンアップの容易さです。
今回ファイルからの起動を行なったとき、重要な3つのファイルはすべて、別の新しい名前で保存したことを思い出してください。
ということは、QXがバージョンアップされ、それをインストールしたときにQXフォルダ中のファイルが上書きされ、新しく書き換えられたとしても、これらの別名のファイルは(同じ名前のファイルがありませんから)上書きされることがありません。
つまり、自分の環境はまったく変わらず、そしてバージョンアップされたQXの新しい性能だけを、すぐに享受することができます。

また、バージョンアップの方法自体も、とても簡単になりますね。ヘルプにあるようなファイルのバックアップなどもする必要はなく、新しいQXの圧縮されているファイル群を、QXフォルダ中で解凍してしまえば、それで済んでしまいます。(^^)

さらにいえば、誰かが作ったQXの設定――たとえば、拙作の「QX_lite NB」をちょっと試してみたいな、というときでも、そのキー定義ファイルを手に入れて、そのあり場所とファイル名(つまりそのファイルのフルパス)を、ショートカットの記述に付け加えてやればいいのです。

そうすると、「設定保存情報」の画面はこんな風になります

キー定義ファイルだけを読み込んだところ



最後になりましたが、この「ファイルからの起動」という方法は、もちろん私のオリジナルではありません。yook さんに教えていただきましたことを、ここではたまたま私が説明しているだけです。末尾ですが、このことを付記し、yook さんへの深い謝辞といたします。



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