>インクリボン時代のあとにフィルム(一度しか使えない)の時代もありました。 >手動、電動、ボールタイプ、デイジーホイールタイプ、といろいろ使いました。
これを読んで、大学に入ったとき某助教授(当時ママ)の部屋にあった妙な機 械のことを思い出しました。横長の平べったい箱から、先の丸まった短い棒が ずらっと並んで突き出していて、一つ一つの棒がモグラ叩きのようにシャカシ ャカと出たり戻ったりするのです。
この箱を裏返し、棒の列を下にして、電動タイプライターのキーボードにかぶ せ、金具で固定します。箱から出ているコードをマイコン(当時ママ)に接続 します。マイコンで、あるソフトを起動し、キーボードから英文を入力します。
入力が終わり、ソフトを実行すると、 シャガシャガシャガシャガシャガシャガシャガシャガ……。 と、すさまじい音とともに電動タイプライターが動き、英文を打ち出します。 つまり、コンピュータのデータをタイプライターへ転送するためのメカニカル なインターフェイスなのです。
このころ、すでにグリン・ディスプレイのワープロはありました。黒地に緑の 文字の、目が疲れるやつです。プリンタもあったはずですが、覚えがありませ ん。まだプリンタの性能が悪くてタイプライターのほうが印字がきれいなので、 あんなものが存在したのだと思います。助教授が自費で購入したということで、 何十万円もする機械でした。
学科で配る書類などは和文タイプで打っていました。箱のなかにずらっと並ん だ漢字や仮名の活字を一つずつ拾ってきて、ガッシャンコとスタンプする機械 です。私は、あれを使った最後の世代ということになるのでしょう。
いまは、あらゆる文書をパソコンとプリンタで作成することができます。単純 明快でうつくしいです。
ハードの構成がすっきりしたのにくらべて、ソフトは混乱しています。 なんで、小説を書くのにWORDなのか。検索も編集もやりにくいのに。 なんで、お役所の文書はWORDなのか。そのうち開けなくなるのに。
「テキストファイルでできることは、すべてテキストファイルでやれ」という 鐸木さんの意見に大賛成です。「ワードを捨てて……」の新版でQXをインス トールした人のためにも、初心者向けのサイトが必要だと思いました。 |